Fairy TopIX 2007/H1
2007/06/30 投票要領
2007年上期出題作を対象に、Fairy TopIX 投票を下記要領で実施します。

投票宛先
神無太郎宛にメールで投票してください。
集計間違いをなるべく防ぐために、掲載ページ、問題番号、作者、ルール、手数を列記するようお願いします。
また、メールの題名に「Fairy TopIX」を入れていただくとありがたいです。
各部門、何作投票しても構いませんが、上位3作には1位〜3位を明記してください。 投票作に対するコメントもなるべく書くようにしてください。
できれば、各作品、各部門、全体でコメントいただきたく。
本賞の運営方法に対するご意見や、担当者応募も同時に受け付けます。

スケジュール
要領発表:2007年6月30日
投票開始:2007年7月15日
投票締切:2007年8月15日
結果発表:2007年9月1日

部門手数区分
短編部門:〜15手
中編部門:16手〜99手
長編部門:100手〜

投票集計方法
投票順位に応じて作品毎に下記ポイントを加算し、各部門での合計ポイント順に授賞します。
1位:5点
2位:3点
3位:2点
上記以外:1点

投票対象作掲載ページ
漏れがありましたらお知らせください。
Onsite Fairy Mate - 第119回出題
Onsite Fairy Mate - 第120回出題
Onsite Fairy Mate - 第121回出題
Onsite Fairy Mate - 第122回出題
Onsite Fairy Mate - 第123回出題
Onsite Fairy Mate - 第124回出題
Takubon's 詰将棋 - 第1回安南ばか詰作品展
Takubon's 詰将棋 - 第2回安南ばか詰作品展
Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展
Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展
詰四会のページ - 第2回 詰四会フェアリー作品展
Fairy of the Forest - 九州G作品展フェアリー別館 第10回
Fairy of the Forest - 九州G作品展フェアリー別館 第11回
おもちゃ箱 - カピタン展示室 No.12
おもちゃ箱 - カピタン展示室 No.13
おもちゃ箱 - 詰将棋メモ 推理将棋第1回(1)
おもちゃ箱 - 詰将棋メモ 推理将棋第1回(2)
おもちゃ箱 - 詰将棋メモ 推理将棋第1回(3)
妖精都市 - JEWEL BOX #03
妖精都市 - 森茂追悼作品展

2007/09/01 投票結果
2007年上期の Fairy TopIX 投票結果発表です。

投票者は、神無太郎、小峰耕希、真T、神無七郎、酒井博久、橘圭吾、たくぼん、伊達悠、神無三郎の各氏(投票順)。
ありがとうございました。
集計結果は以下のとおり。詳細は 投票データ を参照ください。

短編部門
第1位もず作PWCばか自殺詰 8手Onsite Fairy Mate - 第119回出題
第2位神無七郎作最悪詰 15手Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 9
第3位神無太郎作対面ばか自殺詰 8手妖精都市 - JEWEL BOX #03 1
中編部門
第1位真T作最悪詰 21手Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展 9
第2位小林看空作協力詰 91手 「森姫」妖精都市 - 森茂追悼作品展 A3
第3位神無七郎作PWCばか千日手 80手Onsite Fairy Mate - 第124回出題
長編部門
第1位神無七郎作協力詰 1001手 「シェエラザード」妖精都市 - 森茂追悼作品展 C1
第2位TETSU作協力詰 10853手妖精都市 - 森茂追悼作品展 C2

「いやぁ、ますます新世代が台頭してきていますねぇ。たのもしい限りです。 短編に止まらず、中編、長編への大量進出を期待します」と書いたのは、半年前。
今期どうだったかと言えば、中編部門で若干その兆しはありますが、神無七郎さんに易々と全部門受賞を許すなどまだまだでしょう。
新世代の一層の奮起を切望します。

さて、今期は中編の手数区分を変更したのですが、またまた実態と合わなかったようで、 ご意見を頂いたほか投票にも混乱が生じました。
今後、手数区分をどうするのがいいのか改めてご意見伺いたく、3案掲げます。

案1:現状継続
短編部門:〜15手
中編部門:16手〜99手
長編部門:100手〜

案2:元に戻す
短編部門:〜15手
中編部門:16手〜49手
長編部門:50手〜

案3:区分細分化
短編部門:〜15手
中編部門:16手〜49手
長中編部門:50手〜99手
長編部門:100手〜

また、各部門の上位3作に無条件に授賞という基準に関しても、 今回の投票状況、過去の投票状況を見てみて、見直したほうがいいかと思いました。
これについても3案掲げます。

案1:現状維持
各部門上位3作

案2:新基準
総合ポイント≧投票者数

案3:合わせ技
案1かつ案2

手数区分や受賞基準を見直すことで『Fairy TopIX』という名称は根拠を失う可能性があるわけですが、 これは継続しようと思ってます。
ご意見お寄せください。

結果発表を見ての感想もお寄せください。下欄に記録していきます。

手数区分、受賞基準見直しへのご意見
2007/09/01 小峰耕希
>今後、手数区分をどうするのがいいのか改めてご意見伺いたく、3案掲げます。

案3(細分化)か、或いはちょっと中途半端ですが70手辺りで中長編の線引きをするのが良いのではと思うのですが、如何でしょう?

>また、各部門の上位3作に無条件に授賞という基準に関しても、今回の投票状況、過去の投票状況を見てみて、見直したほうがいいかと思いました。

案3(合わせ技)に一票。案2(新基準)が次点。

2007/09/02 追記
授賞基準は案1(現状維持)でも異存はありません。

2007/09/02 神無七郎
手数区分「案2:元に戻す」、次点で「案3:区分細分化」
授賞基準「案1:現状維持」
で良いと思います。
この賞は「順位付け」より、アンソロジー的な役割の方が重要ではないかと私は考えています。 投票者数も少ない(一桁くらいしかない)ですし、 変に足切りラインを設けるより、機械的に整理して、価値評価は鑑賞する個々人に任せれば良いと思います。

2007/09/02 たくぼん
私の意見は、

手数区分:案2の元に戻す
受賞基準:案1の現状維持

です。やはり50手超えると中編と言う感じはあまりしないですね。
あと、何か特別なもの(記録作とかユニークなもの)に特別賞の枠があってもいいかなと思います。

2007/09/08 北村太路
手数区分「案2:元に戻す」
授賞基準「案1:現状維持」

七郎さんの
>この賞は「順位付け」より、アンソロジー的な役割の方が重要ではないかと私は考えています。 投票者数も少ない(一桁くらいしかない)ですし、変に足切りラインを設けるより、 機械的に整理して、価値評価は鑑賞する個々人に任せれば良いと思います。
と意見に賛同です。

15手と16手に間にどれほどの差があるかよくわからないですし、 手数の分けるラインは一般的ラインに固定し、 むやみにいじらない方が良いように思います。

投票結果感想

短編部門 投票時のコメントなど
第1位 もず



Onsite Fairy Mate - 第119回出題

総合ポイント:25点(1位:4票、2位:1票、3位:1票、次点:0票)

93角 84香 89飛 同香成/84飛 34飛 57飛 45王 35金 まで 8手

作者受賞コメント
PWCで私が面白いと感じたのが4手でバッテリーを構成する手筋で、 この手筋を用いた短編をいくつか作ってきました。
この図は、第6回PWCばか詰作品展4番での 「本当は偶数手系でやるべき手順なのかもしれません」 という私のコメントに対応するものとなっています。
その一つの動機は、この手筋でどこまで長距離の入れ替えが実現できるか という点にありました。短手数かつ持駒を打つところから始めるという条件下では、 このくらいが限界なのではないかと思います。

小峰耕希:1位
短編協力自玉系はこうあって欲しいという手順。

真T:1位
攻方玉が動くのは全くの思考外。
文句なしにトップだと思います。

神無七郎:1位
角遠打から始まる飛の大転回の構想。そして密度の高い手順。
極限まで切り詰めた配置でそれを実現した本作は、正にフェアリー短編の鑑です。

橘圭吾:1位
自分も挑戦したのですが解図できずに挫折した記憶があります。手順・難度共に文句なしの好作 だと思います。

たくぼん:3位
攻方王による開き王手実現の準備に6手もかける構想に脱帽です。

伊達悠:2位
自殺詰で自玉を動かす構成になるとは!手順も申し分なし。よし、この主題で創ってみよう・・・

第2位 神無七郎



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 9

総合ポイント:17点(1位:3票、2位:0票、3位:1票、次点:0票)

28銀 同飛寄生 18金 同飛成 28銀 同飛生 29金 同龍 18金 同龍 29金 同玉
38銀 39玉 48銀 まで 15手

作者受賞コメント
この作品は元々、最悪詰での持駒消去の原理図を目指したものでした。
(試しに、持駒の金4枚を金10枚にして27手詰として解いて貰えば、そのことがよく分かると思います。)
ですから、この作がこのような高評価をいただいたのはかなり意外なことです。
覚えやすい配置と持駒なのは間違いないので、それが気に入っていただけた要因かもしれません。

神無太郎:1位
コムプリートな作品その1。

真T:3位
どっちの飛が成るのか成らないのか。
この初形、そして手順。文句のつけようがありません。

たくぼん:1位
はやり完成度という点では群を抜いていると思う。

伊達悠:1位
言う言葉が思いつかない。構成が完璧すぎる。

第3位 神無太郎



妖精都市 - JEWEL BOX #03 1

総合ポイント:6点(1位:0票、2位:2票、3位:0票、次点:0票)

39飛 38角 17飛 28玉 39飛 33角成 18飛 17桂 まで 8手

作者受賞コメント
さて困った。どう考えても受賞級の作品ではない。
致命的なのは初形で26歩があること。手順の中で発生させてやっと並の作品程度だと思う。
対面ばか自殺詰にはいくらでも超絶な作があるので、 もっとフェアリーデータベースを活用しないといけないですね。

小峰耕希:2位
馬を引き付ける快感を体験したかった! 対面の基本手筋のような気もしますが、本 局のお陰で自分も1作創れたし(採用されるかどうかは微妙な情勢ですが…)、一 票。

橘圭吾:2位
解けなかった作品。形・手順共に綺麗。

第4位 たくぼん



Takubon's 詰将棋 - 第2回安南ばか詰作品展 5

総合ポイント:4点(1位:0票、2位:1票、3位:0票、次点:1票)

48歩 46玉 47金 同馬 同歩 36玉 48角 まで 7手

神無七郎:2位
一言で表せば、新感覚安南詰。
筋悪としか思えない手が正解という、解答者の心理を読みきった妙作。

伊達悠:次点
うわ、やられた!地味な駒を残す手順が意外性たっぷり。

第4位 もず



受方持駒 なし

Takubon's 詰将棋 - 第2回安南ばか詰作品展 8(修正図)

総合ポイント:4点(1位:0票、2位:0票、3位:2票、次点:0票)

56角 92玉 91と 同飛 64金 65歩 同角 98玉 97金 同飛生 64桂 18玉
17金 同飛生 19歩 まで 15手

神無七郎:3位
最初からこの図で出ていれば…という気もしますが、
原図でも楽しませて貰ったので良しとしましょう。
投票はもちろん改良図の方で。

橘圭吾:3位
意欲作品。修正図の方を推したいのですが・・・
修正図への投票ということで集計しました。

第6位 橘圭吾



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 4

総合ポイント:3点(1位:0票、2位:1票、3位:0票、次点:0票)

29香 27歩 同香 16玉 29王 27玉 28歩 26玉 27歩 同玉 28香 まで 11手

真T:2位
この初形から29香、27歩の応酬は素晴らしいと思います。

第6位 神無太郎



妖精都市 - JEWEL BOX #03 2

総合ポイント:3点(1位:0票、2位:0票、3位:1票、次点:0票)

58馬 36飛 76馬 54飛 同歩/57歩 65角 24桂 42玉 75馬 64香 12飛 56角/22角 まで 12手

たくぼん:2位
無解に敬意を表して1票。

第8位 小林看空



受先

Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展 5

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:1票、次点:0票)

88角 31馬 22桂 同馬 同玉 14桂 11玉 22桂成 同角生 23桂生 まで 10手

小峰耕希:3位
月並みですが、(詰将棋オンリーの人間に対して)新たな可能性を提示した作品。

第8位 たくぼん



Takubon's 詰将棋 - 第2回安南ばか詰作品展 7

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

18金 29玉 19金 38玉 39金 27玉 29香 28歩 同金左 17玉 27歩 まで 11手

神無七郎:次点
見た目で舐めると痛い目に遭う難解作。
裸玉からこれだけ抵抗感のある手順が出てくるのが何とも不思議。

伊達悠:次点
打歩大好き人間にとってはまさに夢の手順。

第8位 たくぼん



Takubon's 詰将棋 - 第1回安南ばか詰作品展 5

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:1票、次点:0票)

48飛 86玉 77王 76玉 87角 まで 5手

伊達悠:3位
安南特有の筋とはいえ、意外に色々と紛れがあって難しい。最後の自玉も使った両王手(?)も気持ちいい。

第11位 神無太郎



Takubon's 詰将棋 - 第2回安南ばか詰作品展 3

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

19桂 16玉 27桂 25玉 15桂 14玉 16香 まで 7手

真T:次点
安南らしさ抜群の手順。

第11位 たくぼん



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 6

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

78桂 85玉 77桂 84玉 96桂 95玉 84桂 96桂 同香 84玉 76桂 83玉
93香成 まで 13手

神無七郎:次点
明快なストーリーが盤面香一色の舞台で繰り広げられる。
持駒桂一色にならなかったのは残念ですが、易しくて楽しい短編です。

第11位 もず



Fairy of the Forest - 第10回九州G作品展フェアリー別館 1

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

24飛 44龍 14角 43玉 32角成 まで 5手

たくぼん:次点
5手にしては結構考えさせられた。

第11位 真T



Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展 4

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

78龍 88銀 89龍 同銀生 88馬 まで 5手

伊達悠:次点
手順の構成が申し分なし。詰将棋が原点になったような感じの作品はやはり好作が多い。

短編部門総評など
小峰耕希
奇数手数で面白い作品が余り無かったという印象。

神無七郎
今回は「推理将棋」が新分野として加わりましたが、投票したい作がありませんでした。
「推理将棋」は中編以上の手数が面白そうなので、次期は中編で好作が出るのを期待します。

たくぼん
珍しくこれ!と言った作品が思いつかない。最悪詰が中編主体となるのが大きいか

伊達悠
完全に抜けた作品はなかったが、色々な面で好作が多かった。

中編部門 投票時のコメントなど
第1位 真T



Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展 9

総合ポイント:26点(1位:4票、2位:2票、3位:0票、次点:0票)

97龍 98角生 同龍 同玉 21角 76桂 同角成 99玉 98馬 同玉 96飛 97歩
同飛 同玉 98歩 96玉 97歩 同桂 88桂 95玉 87桂 まで 21手

作者受賞コメント
本作の狙いは最遠打。意味付けはすぐに思いついたのですが、それを図化するのには苦労しました。
鍵は66飛と75玉の配置で、逆王手を利用することでなんとか実現することができました。もっとスマー トに表現できなかったのかと思っていたのですが、そうできなかった事による変化・紛れの煩雑さは本 作ではプラスに働いているのかもしれません。ありがとうございました。

小峰耕希:1位
解図時に、この人の事だからきっと21角だろうと思ったのですが、最後が読み切れま せんでした。やっぱり実現していて拍手!

神無七郎:1位
何と言っても遠打の意味付けが凄い。中合に絡む変化・紛れも凄い。角を消す序も凄い。
卓抜な構想と高い完成度で、今期のフェアリー中編を代表する傑作。

橘圭吾:2位
前作と同じ傑作。自分の好みは前作なので二位に推すが二作一位に推せるならこれも一位に推し たい。

たくぼん:2位
普通作のように序をつけ、意味付けの新しい最遠打を表現した本作は歴史の残る1作。

伊達悠:1位
完璧に洗練された構成でもはや言うことなし。「最悪詰の伊藤宗看」と呼んでもいいのではないか。

神無三郎:1位
これしかないでしょう。傑作。
もっと詳細の解説が必要かも。

第2位 小林看空



命名「森姫」

妖精都市 - 森茂追悼作品展 A3

総合ポイント:15点(1位:1票、2位:3票、3位:0票、次点:1票)

72歩 81玉 71歩成 91玉 92歩 82玉 81と 72玉 71と 同玉
72歩 81玉 71歩成 同と 91歩成 82玉 81と 72玉 71と 82玉
81と 92玉 91と 82玉 92と 71玉 72歩 同と 82と 同と
72歩 81玉 71歩成 91玉 81と 92玉 91と 同玉 92歩 81玉
91歩成 71玉 81と 72玉 82と 61玉 71と 62玉 61と 72玉
71と 82玉 81と 92玉 91と 82玉 92と 71玉 72歩 61玉
71歩成 62玉 61と 72玉 62と 同と上 82と 61玉 72と 51玉
62と 同と 52歩 61玉 51歩成 71玉 72歩 81玉 71歩成 91玉
92歩 82玉 81と 同玉 91歩成 71玉 61と 82玉 81と 72玉
71と右 まで 91手

作者受賞コメント
今年(2007)の夏は雨もなく特別暑く、蝉しぐれの中、書いています。
天才森茂さんが逝かれて既に1年、思い起こせば去年(2006)の夏も暑かった。。
作のイメージは宮崎駿『もののけ姫』の原始の森。
(『もののけ姫』は宮崎監督の最高傑作、最高の問題作と思う。 主人公の不在、いろいろのイメージが、使われない伏線が詰め込まれ、 何と言ってもタイトルのミスマッチ!)
さて。
創作の過程は既に明らかにされていますが、進めば進むほど簡素図化してくる 不思議な作で、収束は既成手順ですが、締切直前にうまくまとまって (太郎さんアドバイスありがとうございました)満足。ひとつの作を 発掘できました。
歩18枚使用+玉王のみの使用。『森姫図式』(豆腐や鶏はあじけない)が定着する ことを願いつつ。。

神無太郎:2位
コムプリートな作その3。

真T:2位
初形、手順、最高レベルだと思います。

神無七郎:次点
と歩図式に、発見困難な2手短縮のトリックを仕込んだ傑作。
たった3つの駒種で、これだけ内容の濃い作品が作れるとは!

たくぼん:1位
真Tさんの最悪詰と散々迷った挙句本作を1位にした。 自力で解いたか解いてないかの差かもしれない。 とにかく5手目9二歩は衝撃の一手でした。

神無三郎:2位
森姫図式として満足しております。

第3位 神無七郎



Onsite Fairy Mate - 第124回出題

総合ポイント:13点(1位:2票、2位:0票、3位:1票、次点:1票)

33飛生/31桂 12玉 13飛生/33歩 22玉/12歩 23飛生 同桂/31飛 32飛生 21玉 31飛生
12玉 11飛生/31金 22玉 21飛生 13玉 23飛生/21桂 12玉 13飛生 同桂/21飛
11飛生 23玉 21飛生 同金/31飛 33飛生/31歩 22玉 32飛生 同歩/31飛
21飛生/31金 12玉 11飛生 23玉 21飛生 22歩 同飛生/21歩 33玉 32飛生 23玉
33飛生 12玉 32飛生 22歩 同飛生/32歩 11玉 21飛生 12玉 11飛生 23玉
21飛生 22歩 同飛生/21歩 33玉 32飛生 23玉 33飛生 12玉 13飛生/33桂 22玉
23飛生 12玉 22飛生 同歩/21飛 13歩 21玉/12飛 22飛生/12歩 11玉 12歩生/13歩
22玉/11飛 23歩 32玉 31飛生/11金 23玉/32歩 21飛生 32玉/23歩 22飛生 31玉
32飛生 21玉 22歩生 32玉/21飛 31飛生 23玉 まで 80手

作者受賞コメント
この作品は正解者が1名だけだったこともあり、入賞なんて全然無理だろうと思っていました。
中編は手数区分の変更などで激戦区になったでしょうから、 票が割れて幸運が転がり込んだのかもしれません。
意外な結果ですが、ともかく投票していただいた方にお礼を申し上げます。

神無太郎:1位
コムプリートな作その2。

真T:1位
このような作品は非常に好みです。
一体どうやって作るのでしょうか。

たくぼん:3位
3×3という狭い空間でこのような複雑な手順が描き出せるとは驚異です。

伊達悠:次点
フェアリートピックスで投票するものを選ぶ時に初めて手順を見て、人間というものの恐ろしさを感じた。これ が9×9とかになってしまったら・・・・・とか考えるとさらに恐ろしい。

第4位 真T



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 11

総合ポイント:12点(1位:1票、2位:1票、3位:1票、次点:2票)

98飛 89玉 99飛打 78玉 79飛 同玉 99飛 89角 同飛 同桂成 13角 57歩
同角生 78玉 79歩 77玉 78歩 同玉 87馬 まで 19手

神無七郎:2位
遠打+打診中合。最悪詰でこんな高級手筋が実現できると、誰が思うでしょう?
今年、最も衝撃を受けたフェアリー作品です。

橘圭吾:1位
最悪詰の傑作と言える作品だと思います。手順も完璧で言うことがありません。

たくぼん:次点
もちろんこちらも受賞級。第2回のほうが上位なのは好みだけの問題。

伊達悠:3位
最遠打に対する5七歩中合。さらにそれに生でとる。完璧な構成とはこのような作品をいったもの。

神無三郎:次点
これもいい。21手には負けますがね。

第5位 北村太路



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 14

総合ポイント:11点(1位:0票、2位:1票、3位:3票、次点:2票)

59香 58香 61歩成 42玉 33歩成 同玉 24銀 同玉 36桂 13玉 12金 14玉
13金 15玉 14金 26玉 37金 同玉 38香 47玉 48歩 56玉 58香 67玉
68香 まで 25手

真T:次点
初手59香、そして58香。この応酬は最強の2手だと思います。

神無七郎:3位
いかにもありそうな収束が偽で、想像すらしない収束が真。
「鬼宗看、最悪詰に降臨!」とでもキャッチコピーを付けたくなるような超難解作。
作者は逆算した図をFairy BBSに発表されていますが、 いきなり主題から始まる原図の方が、私の好みです。

橘圭吾:3位
最遠打だが、解図難度も高い。好作。

たくぼん:次点
北村さんの超難解作に1票を入れます。 調べれば調べるほどよく出来ていると感じました。 私自身解図に挑戦してみたかった1作。

伊達悠:2位
こちらは香の最遠打をテーマにした作品で古図式の雰囲気を漂わせる。こちらは「最悪詰の伊藤看寿」?

神無三郎:3位
荒削りながら、遠打の意味を買う。
看寿の手触りがあります。

第6位 神無七郎



Takubon's 詰将棋 - 第2回最悪詰作品展 14

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:1票、次点:0票)

17歩 15玉 16歩 14玉 15歩 13玉 14歩 23玉 13歩成 24玉 14と 25玉
15と 26玉 16と 27玉 17と 28玉 18と 同玉 19歩 17玉 18歩 16玉
17歩 15玉 16歩 14玉 15歩 13玉 14歩 23玉 13歩成 24玉 14と 25玉
15と 26玉 16と 27玉 17と 28玉 18と 29玉 19と 39玉 29と 49玉
39と 59玉 49と 68玉 59と 79玉 69と 同玉 87角 78金 同角 59玉
69金 49玉 59金 39玉 49金 29玉 39金 同金 56角 38金 同角 39玉
49金 28玉 39金 19玉 29金 まで 77手

真T:3位
趣向も然ることながら、その繰り返す意味づけも面白いと思いました。

第6位 小林看空



命名「メカクッパ」

妖精都市 - JEWEL BOX #02 6

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:2票)

37角 28角 同角 29玉 47角 38歩 同角 18玉 29角 27玉
18角 26玉 17角 37玉 28角 47玉 29角 38歩 同角 58玉
49角 同と 59歩 57玉 39角 48角 同角 同玉 26角 37角
同角 39玉 48角 28玉 39角 同と 29歩 27玉 49角 38角
同角 同と 28歩 26玉 27歩 37玉 19角 28角 同角 48玉
26角 37歩 39角 同玉 17角 28角 同角 48玉 39角 47玉
58角 まで 61手

神無七郎:次点
まるで山に登るように、一歩一歩着実に歩みを進めることが要求される、 解答者の根性を試すような作品。
それだけに、登頂(解図)に成功したときの快感はえも言われぬものがあります。

神無三郎:次点
図が簡素な割には創作にも苦労しているし、詰め難いと思う。

第6位 荻絵香木



後手持駒 金4桂3歩14

Fairy of the Forest - 第11回九州G作品展フェアリー別館 4

総合ポイント:2点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

38桂 35玉 31龍 44玉 41龍 53玉 51龍 64玉 61龍 75玉
71龍 66玉 61龍 57玉 58歩 47玉 41龍 36玉 31龍 45玉
41龍 34玉 31龍 32金 46桂 45玉 41龍 56玉 57歩 47玉
54桂 42金打 48歩 46玉 47歩 45玉 46歩 44玉 45歩 43玉
42桂成 同金 44金 まで 43手

酒井博久:次点
完成品とは思えないので「佳作」ということにしたが、 「使用駒9枚」という難条件の下では、かなりの出来だと思う。

たくぼん:次点
相変わらずのセンスのよさを見せてくれます。

第9位 北村太路



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 15

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

98飛 88歩 同飛 78歩 同飛 68歩 同飛 58歩 同飛 48歩 同飛 38歩
同飛 28歩 同飛 同玉 29歩 37玉 38歩 48玉 49歩 57玉 58歩 68玉
69歩 77玉 78歩 88玉 89歩 97玉 96飛 まで 31手

真T:次点
7連合のきれいな表現。

第9位 たくぼん



Takubon's 詰将棋 - 第1回最悪詰作品展 16

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

88銀 同と 89金 同玉 79金 同玉 69金 同玉 59金 同玉 58と 同玉
57飛 同玉 47と 同玉 37と 同玉 27と 同玉 16馬 同玉 15飛 27玉
17飛 38玉 37飛 49玉 39飛 58玉 59飛 67玉 57飛 78玉 77飛 89玉
79飛 98玉 99飛 87玉 97飛 78玉 77飛 69玉 79飛 58玉 59飛 47玉
57飛 38玉 37飛 29玉 39飛 18玉 19飛 27玉 17飛 同玉 18歩 16玉
17歩 15玉 16歩 14玉 15歩 13玉 14歩 22玉 13歩成 31玉 22と 42玉
32と 52玉 42と 62玉 52と 72玉 62と 82玉 72と 93玉 84と まで 83手

神無七郎:次点
これは理屈ぬきで楽しい趣向作。
難解中編ばかりが最悪詰じゃないよ、と作品自体が語りかけているようです。
でも、これが中編に入ってしまう今期の手数区分は、やはり違和感がありますね。

第9位 小峰耕希



命名「Gold Rush」

妖精都市 - JEWEL BOX #03 5(修正図)

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

81馬 72金寄 同馬 63金寄 同馬 54金寄 同馬 45金 同馬 36桂
同馬 同全 39桂 同龍 38金 同飛生 37金 同飛生 38金 同桂成
26金 28玉 27金 同飛生 73馬 64金 同馬 55金 同馬 46金
同馬 37金 同馬 同圭 38金 同龍 39金 同全 29金 同銀成
18金 まで 41手

神無七郎:次点
発表時は不完全でしたが、徹底的に金を主役に据えた意欲作。
作者には今後も果敢なチャレンジをされるよう期待します。

第9位 北村太路



妖精都市 - 森茂追悼作品展 B2

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

25角 47馬 38飛 69玉 58銀 同と 59金 78玉 69金 同と寄 79香 88玉 89歩 97玉
98歩 86玉 78桂 77玉 86桂 78金 同香 67玉 77金 まで 23手

神無七郎:次点
持駒一式の条件作で、最悪詰の持つ大きな可能性を示した作品。
最悪詰作品展で最悪詰全体のレベルが上がった今でも、この作品は推薦したい。

第9位 たくぼん



妖精都市 - 森茂追悼作品展 A2

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

18歩 28玉 29歩 38玉 39歩 48玉 49歩 58玉 59歩 57玉 58歩 68玉 69歩 78玉
87歩 同玉 97飛 78玉 98飛 67玉 97飛 58玉 98飛 47玉 97飛 57歩 48歩 58玉
98飛 68歩 59歩 67玉 97飛 77歩 68歩 同玉 69歩 78玉 98飛 67玉 68歩
まで 41手

伊達悠:次点
短評にも書いたとおりトリッキーな作品。苦労した。

第9位 神無太郎



妖精都市 - JEWEL BOX #03 3

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

55香 43玉 53香成 44玉 54杏 45玉 55杏 46玉 56杏 37玉
39香 38飛 同香 48玉 58飛 47玉 57杏 まで 17手

伊達悠:次点
これで本当に唯一解になるとは・・・意外に思って一票。

第9位 神無七郎



受方持駒 なし

Onsite Fairy Mate - 第120回出題

総合ポイント:1点(1位:0票、2位:0票、3位:0票、次点:1票)

58歩 56玉 57歩 同玉 58歩 66玉 69香 68馬 同香 67歩 48角 56玉 57歩 46玉
37角 57玉 48角 68玉 59角 57玉 58歩 46玉 68角 57香 同角 47玉 49香 37玉
48角 46玉 59角 48歩 68角 同歩成 48香 47角 同香 56玉 78角 67と 57歩 47玉
69角 57玉 58歩 56玉 57歩 同と 78角 67香 同角 47玉 56角 36玉 47角 同と
38香 37角 同香 同玉 59角 48香 同角 46玉 37角 57玉 46角 同と 59香 58角
同香 同玉 76角 67香 同角 47玉 56角 36玉 47角 27玉 36角 37玉 38香
まで 83手

神無三郎:次点
テクニックを買います。

中編部門総評など
小峰耕希
真T作だけが飛び抜けていて、後続が見当らない感じなので1作のみ投票。
北村さんの香最遠打も素晴らしいですが、角と比べると見劣りするので見送り。

神無七郎
今期はフェアリー中編部門の救世主(?)とも言える「最悪詰」のルールが登場。
おかげで、手数区分の変更が裏目に出てしまった感があります。
前の区分なら長編として投票した作もこちらに含んでいます。

たくぼん
こちらは豊作。ただ10手台と90手代の異なるルールの比較は難しい。

伊達悠
真Tさんと北村さんの活躍が目立つ。あ〜こんなのが創れたら・・・

長編部門 投票時のコメントなど
第1位 橋本孝治



命名「シェエラザード」

妖精都市 - 森茂追悼作品展 C1

総合ポイント:25点(1位:5票、2位:0票、3位:0票、次点:0票)

▼作意

作者受賞コメント
これは最後の最後まで思った通りの表現ができず、失敗と試行錯誤を繰り返した末の産物です。
この作品に掛けた労力は、過去に自分が看寿賞を受賞した作品に比べても引けを取りません。
もしこれが森茂氏への追悼作品でなければ、きっとどこかで挫けて、 10年くらいお蔵入りしたのではないでしょうか。
結果稿で指摘されていた通り、最終的な発表図もすべてが満足に行ったわけではありませんが、 森氏の作品群がいかに高度な技量の上に産み出された物か実感できただけでも、 この作品を手掛けた価値はあったと思います。
改めて、森氏のご冥福をお祈りします。

小峰耕希:1位
新しい事をやっているとは思いませんが、今期他に候補作が見当らない。謎解きが素 晴らしい作品。

真T:1位
解いた時に、存分に楽しみました。
初手の生で収束とつながるのも嬉しいです。

橘圭吾:1位
途中の謎解き部分が見えなかった作品。手順を見ても一級品と思う。

たくぼん:1位
とにかく解けたときの感動がすごかった。 幾重にも張り巡らさせた謎を解く推理小説のような面白さを味わえました。

伊達悠:1位
作意を見て感動。あ〜リアルタイムでこれを思いついていれば・・・・・残念です。ある意味でもう少しで解けそうだったので1位 に投票。

第2位 TETSU



妖精都市 - 森茂追悼作品展 C2

総合ポイント:12点(1位:0票、2位:4票、3位:0票、次点:0票)

▼作意

作者受賞コメント
フェアリー初期のころから共に創作していた森茂さんの追悼作品展 とあって、30年前の素材を探し出してきました。久しぶりに長編 協力詰を作る機会をいただいた、神無太郎さん、小峰耕希さん、 そして解答、投票していただいたみなさんに御礼申し上げます。
ありがとうございました。

真T:2位
成香を使うとは全くの思考外。
非限定があってもそれ以上に十分面白いと思います。

橘圭吾:2位
手順等を見れば一位に推したいが非限定が気になったので・・・

たくぼん:2位
謎が解けなかったので本当はこちらが上位かもしれない。 この謎解きの部分は私の解図力をはるかに超えていた。 唯一解でないという点も少しは影響したという点は否定できない。

伊達悠:2位
よく見るとC1と同じように成香が(ある意味)主役。それにしても妖精都市 - 森茂追悼作品展のCコースは将来の古典になる のではないだろうか。

長編部門総評など
小峰耕希
TETSUさんの作品について。本局を単体で見れば間違いなく傑作と思いますし、 解説で賞賛したのも偽らざる感想ではあります。が、機構が「寿限無」からの借り物 で非限定が沢山あるので、投票は見送りました。

たくぼん
候補作が少ないのでこの2作の争いでしょう。

伊達悠
今回は長編自体があまり多くなかったので選びやすかったです。でもよく見ると、今回投票した分は全部解けてい ないOTL悔しい・・・・・・

総評など
小峰耕希
今回は僕にしてはいつになく少ない推薦数ですが、好作が減ったというより、僕の解 図意欲の減退が大きい気がします。やっぱり自分で解こうとしてみないと作意を見て も感動出来ない。下半期は解図にもっと時間を割きたいと思う。

真T
順位付けするのは難しいですね。
並べているとどれもこれも良く思えてきてしまいます。

神無七郎
長編部門が事実上超長編部門になってしまったこともあり、 今回はこの部門への投票は見送りました。
「最悪詰」や「推理将棋」のように中編向きのジャンルも出てきましたし、 来期は中編部門の手数区分を元に戻した方が良いかもしれません。

酒井博久:次点
九州Gのしか見ていないので、その中から選びます。
でも、課題ゆえか、10・11回はイマイチでした。
辛うじて1作。

橘圭吾
今期は最悪詰中編部門が傑作群だったので選考に時間は余りかかりませんでした。
短編は二位・三位迷いましたが修正図を推せない可能性があるので対面ばか自殺詰に軍配を上げまし た。
長編もやはり個人的には非限定が気になるので完全限定である七郎氏作を一位に推させてもらいまし た。
全体的見て、短編が不作。中編・長編に傑作が集中していると思いました。

たくぼん
ルールの影響か中編が豊作で短編と長編の受賞級作品数がやや不足といった感じでした。 推理将棋は今回は非限定が気になり投票しませんでしたが、 今後は受賞するのはそう遠くないことでしょう。

伊達悠
今回は僕の登場する幕はない様子。完璧な作品群を送ってくれた創作者にまず拍手。そして、次は僕も登場できるように頑 張らなければ・・・・・・・

神無三郎
中編部門:16手〜99手
のみの投票です。区分をもう少し細かくしたい感じ。
8/15の締め切りはきつい。。
投票要領(投票対象作込み)は一応6月末に発表してます。