TURN OF THE CENTURY/紹介


 「神無太郎の20世紀の20題/TURN OF THE CENTURY」の紹介 酒井博久
論理的狙いを簡潔な仕掛けで表現し、数々の傑作を残してきた神無 一族の鼻祖、太郎氏が、「神詰大全」所収の作品集“GOING FOR THE ONE”(究極)に続き、作品集を上梓した。題して“TURN OF THE CENTURY”(世紀の曲り角)。
前作品集に厳選収録された8題に、さらに12題を加え、「神無太郎 の20世紀の20題」として、今世紀の氏の足跡を辿るのに相応しいも のとなった。マニアには必携の作品集であろう。
また、フェアリーのルール説明も添えられているので、マニアだけ でなく初心者にも楽しめる内容になっている。今までフェアリーを 敬遠してきた人も、本書を手に取ってみてはいかがだろう。

 「TURN OF THE CENTURY」編集後記から抜粋 神無太郎
解説は誰かにお願いするしかないのだが、新鮮さはどうしたものかと思い悩んだ結果、妙案を思いついた。旧友酒井氏である。普通詰将棋での実績は申し分なく、またフェアリーにも一定の理解のある酒井氏ならばフェアリストにとっては新鮮な、しかも普通詰棋派の人には受け入れやすい解説になるのではないかと踏んだわけである。ついでにルール説明もお願いすることにした。
こうしてできあがったのが本書である。「解説と鑑賞」はさすがに誉めすぎだが、「ルール説明」は過去のどんなものよりも丁寧なものに仕上がっていると思う。多少厳密性に欠ける嫌いがあるとすればそれは私の指摘不足であり、著者の責ではないことを記しておく。

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