| ■ 懸賞 | ・ | 18桁の自然数Aがあります。Aの上9桁と下9桁を入れ換えて18桁の自然数Bを作ったところ、BはAの倍数になりました。 AとBの最上位桁は何でしょうか。 ただし、A≠Bとします。 |
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| ・ | 『入れ換え』の解説を少々。A=112233445566778899のとき、B=566778899112233445です。 この例では残念ながらBはAの倍数にはなっていません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ■ 解答 | ・ | Aの最上位桁は1、Bの最上位桁は8。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・ | 解答者は、北村太路氏、岡田麻知弘氏、若林氏、もず氏の4名(解答到着順)。全員正解でした。 ちょっと難しかったようで解答が少なかったので色々かさ上げしました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・ | 厳正なる抽選の結果、「東京おとなクラブ」懸賞当選者は若林氏となりました。送付先をお知らせください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ■ 解説 | ・ | Aの上9桁をC、下9桁をDとします。 また、BはAのm倍だとします。 A=109×C+D B=109×D+C B=mA したがって、 (109−m)×D=(m×109−1)×C となります。 109−mとm×109−1の最大公約数をGとすると、 Cは(109−m)/Gの倍数、 Dは(m×109−1)/Gの倍数になります。 それで、mは2以上(A≠B)、9以下(10以上だとBの桁数が18を越えてしまう)なので、 この範囲のmについて109−mとm×109−1を素因数分解してGを求めてみたのが下表です。
この表から、 C=142857142 D=857142857 A=142857142857142857 B=857142857142857142 がわかります。 109−mとm×109−1の素因数分解はちょっと大変かもしれません。 ユークリッドの互除法を用いると最大公約数は割りと簡単に求められます。 とりあえず、(m×109−1)−m×(109−m)=m2−1を素因数分解する手もあります。 |
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■ 北村太路氏
「なんとか(名前を失念)のふるい」というのは「エラトステネスのふるい」のことでしょうか。これは最大公約数を求める方法ではなくて素数を拾い出す方法ですね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 岡田麻知弘氏
御無沙汰しております。 大学の同級生。山口で高校の先生をしている。年賀状の返事として寄せられたものですが、正解なので載せました。ごめん>岡田 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 若林氏
年賀パズル、今回は難しいですね。Bの最上位桁が4以上で あることくらいしか見えていません。単純に最上位桁(と10桁目だけ見ても) 39通り残りますね。まあ、答えは(1,8)だと当てずっぽうで行って 当たったとしても存在証明はともかくそれ以外ないことの証明が難しそうです。 別件メールの余談として寄せられたものですが、正解なので載せました。ごめんなさい>若林さん | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ もず氏
もずさんは、締切ぎりぎりで解答してくださいました。ありがとうございました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||